新モデル「3-634」

ずっと試行錯誤続きで手こずっていた3-634のリニューアルですが、やっと完成いたしました。ドライバから見直しすべてリニューアルです。結果的に「8-634」の兄弟機になりました。

3-634

【外観など】

8-634の兄弟機ということもあり、外観はほぼ8-634と同じです。見た目でわかる違いは背面のフィルタでしょうか。
ステンレスメッシュだった8-634と違い、3-634は真鍮の一番細かいメッシュの上(一番外側)に黒い布製のメッシュをしています。かなり目が細かいです。

wpid-img_20170302_204239_443.jpg

メッシュ部分を上からみるとわかりやすいですね。これも音を考えてのことです。写真の木材は「ヤマザクラ」

その他、ケーブルなどはすべて8-634と同じです。634earsでは8-634と3-634がもっとも小型のイヤホンとなります。

 

【音について】

8-634と同じドライバ、同じ筐体を使っていますが、音はガラッと傾向が変わります。
線が細くクールでスッキリな美音系の8-634とは違い、ウォームで線も少し太くなり全体的に優しいです。また、旧作品とは大きく異なり全体的に丁寧な音になり粗さがなく滑らかで自然ななかに中域は少し響かせるような感じにしています。
また、8-634の少し距離のある音と違い、3-634は音も近くなります。

8-3-hikaku

わかりやすくグラフをだしますが、8-634との比較です
8-634は「黒」3-634は「赤」です。
3-634は恐ろしくフラットに近いですね。通常(特に最近のイヤホンは)は8-634のように中低域を削ってスッキリさせ綺麗にまとめるものが多いです。3-634ではこの部分をあえて出していきます。これは4-634も同じでいわゆる空気感や雰囲気、音の太さにかかわる部分です。
逆に高域の低めの部分は8-634より少し落ちますが、それ以降の高域は8-634と同じレベルをキープしています。8-634をお持ちの方はわかると思いますが8-634は高域が落ちることなく出ています。私の測定してきたイヤホンでもダイナミック1発で高域が8-634のように綺麗にでているものは少ないです。
そして高域のピークが少ないことがわかるでしょうか?よくあるダイナミック型のイヤホンは5-6kあたりを盛り上げて音を鋭くして勢いのある元気な音を出すものが多いですが、これはピークを極力なくしてインパクトよりも自然で気持ちいい高域を目指しています。

では3-634も8-634のように高域が綺麗で同じような美音なのか?といわれるとそうでもありません。音はバランスです。同じように出ていても中域が8-634より出ている3-634は音が太くふくらみがあります。そのため高域よりもその部分にピントが合うんです。
これは低域も同じで、グラフでは低域も同じように出ていて中低域だけが3-634が出ているように思ってしまいますが、スッキリしてスピード感は8-634のほうがあるため聴いたときの印象ではアタックは8-634のほうがありわかり易く、3-634はワイドに低音がでて目立つような出方ではありません。

そんなわけで3-634は刺激成分やアタックよりも、聴きやすく暖かくナチュラルで、少し響きをもたせたアコースティックなサウンドです。

欠点として8-634と同じくインピーダンスや感度の関係から少し鳴らしにくい。アンプを使う人やDAPでもゲイン調整がある人は1つあげることをお勧めしますし、DAP直でも音量をいつもより2,3割増しで聞かないと、ただの音量の小さな迫力のない音になりがちです。
ですが、3-634は8-634と同じくピークがかなり抑えられています。これにより音量をかなりあげても嫌味な音がすくなく、むしろ低音がしっかりと出てきて良い感じです。ここは少しご注意くださいませ。

キーワードとしては「刺激抑え」「優しい」「ウォーム(暖かい)」「ナチュラル」「聴きやすい」「アコースティック」などでしょうか。

————————————————————

旧作品からのアップグレードも可能ですし、3-634のメリットとして音に飽きたり少し物足りない場合などに、ほぼ同じ構造をしている「8-634」に作り変える(アップグレード)ことが可能な点です。もちろんアップグレード代金はかかりますが、ケーブル・ドライバ・筐体が同じなので5000円程度で作り替えが可能かと思われます。

オーダーは本日より
→ 634ears 商品ページ「3-634」
→ 634ears オーダーページ

個人的には是非とも「8-634」をお持ちの方に聴いていただきたい。同じドライバで音をこう変えるか?というダイナミック型の醍醐味があると思っています。とはいえ、刺激の少ない優しい音色なので、8-634でもっとパンチのある音じゃないと物足りないって人は1-634や6-634などのほうが良いかと思います。

どうも「優しい」とか「聴きやすい」という謳い文句のイヤホンは市販品でも人気ない印象なんですよね。でも「8-634の兄弟機」というのは 8-634持っている人は少し見方もかわるかな?(笑) もしくは 8-634を4-634の方向へ寄せたといえばわかりだろうか…

wpid-img_20170302_204119_863.jpg

 

 

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

PAGE TOP