雑談「各モデルの特徴と開発のアレコレ、ダイナミック型の面白さ」

ちょいと雑談。たまにはこういうのも良かろう。適当にダラダラ書くので興味ある人だけ読んでくださいませ。

今年になって少し時間に余裕ができたのもあって立て続けに色々作っていますが、そこらへんについて少し。

《各モデルの特徴と私の使い方》

モデルが増えたのでまずはすこし整理してみると、

1-634 刺激的・スパイシー (癖強い)
2-634 1をファンキーに  (一番癖強い)
3-634 優しい、聴きやすい、ナチュラル&アコースティック (癖少ない)
4-634 ライブサウンド (癖強い)
5-634 ダイナミックスタンダード (普通)
6-634 インパクト  (癖強い)
7-634 現在このモデルはない
8-634 クール美音  (癖少ない)

こんな感じ。7-634がないので今は全部で7種です。種類増えましたね。
これだけ種類ふえてもちろんマニアックな全種類持っている方もいらっしゃいますが、私個人の考え方としてはこの中なら 2種+癖モノ というのが理想だと思っています。

この中で最も634earsらしいのは「4-634」
この中で最もイヤホンとして完成度が高いと感じているのは「8-634」
この2機種が使用頻度がもっとも高く、私のベースとなっています。これに気分転換や味を変えるという感じで残りの機種を使っています。人によって好みはありますので何ともいえませんが、組み合わせで多いのは「5-634」と「8-634」など。また、3-634が出たので、「3-634」と「8-634」の組み合わせが増えるかもしれませんね。

1-634,2-634,6-634などは癖がつよくメイン機にはなりにくい。けれども久しぶりに聴くと「おぉ!?」ということもあり、その癖が他のイヤホンでは代わりになりにくいので捨てがたいというのが私の各モデルのとらえ方です。

 

《開発のお話(今のモデルについて)》

ラインナップのなかで、1-634、2-634、6-634、(7-634)の癖の強いものなんですが、実は立て続けに作ったのと、キワモノでありながら残しているのには1つ理由があります。それはダイナミック2発をいま開発していてその1つとして使おうというプランがあるからです。
今はまだテスト段階なのでそれが実現するかどうかなんとも言えない段階なのですが、良いものが出来れば何か出そうかなという感じです。
その時にアップグレードできればという考えがあったりしています。

また、同じドライバを使ったモデルがあります。1-634と2-634、4-634と6-634、8-634と3-634。
これにも意図がありまして、1つは同じダイナミックドライバでも作り方次第でこんなに音が変わるんだぞという部分を表現したいこと。1と2は似ていますが、4と6、8と3はそこを大きく感じられると思います。
もう1つは、使っていって飽きたころに「作り替え」ができるということ。特徴があればあるほどイヤホンは飽きてしまうのも早い。それで使わなくなってしまうのも勿体なく、少し料金はかかるけれどもアップグレードや作り替えができれば、古いものを流用して使い続けることもできる。ドライバが同じならなおさら。もちろんドライバ周りを改造するのでドライバだけ抽出しても違うものになっているけれど、元は同じものなので作り替えるのも比較的簡単だったります。ただし、筐体に木材を使っているので柔らかい木材や強度の弱い木材だと分解する際に傷ついたり割れたりすることもあるので、そこはアップグレード内容次第ではありますが。

あと、ラインナップで7-634が今は抜けています。これは旧タイプと比較してふさわしいものが作れていないからです。
ここは急ぐことなくじっくりと作ろうかと思っていますが、この7-634がダイナミック2発になる可能性もありそうです。

 

《開発のお話(自作とダイナミック型の面白さ)》

ダイナミック型のイヤホンはいろんな要素で成り立っています。
大きく分ければ、ドライバ、筐体の素材、筐体の形状、カナルの太さ長さ、フィルタ、ケーブル…などでしょうか。
ケーブルはここでは別としてお話しますが(私自身がケーブルは音を重視していないため)、一番簡単な作り方は ドライバと筐体 を変えることです。これだけで音はもちろん変わりますし、ドライバにも種類があるし、筐体にも素材が複数あるし、形状も色々ある。
ですが、これだとダイナミック型のイヤホン製作の面白さは半減どころか1/10程度で終わってしまうと思っています。

私のような小規模で製作している人や自作の人はドライバそのものを開発するのはおそらくかなり難しいことだと思いますし、お金のかかることです。もちろんドライバそのものを自作している人もいるかもしれないし(たぶんいそう)、それがあればもっと楽しいでしょうけど。
ですが、今すでにあるドライバ1つでもできることは結構あるんです。振動版はそのままでも、その振動版から出た音をどう外に出すか(主にドライバの前蓋の形状や素材)、ドライバの背面にある穴の開き具合(フィルタや塞ぎ方など、素材も)。これだけで音がもう全然変わります。真逆になるくらい変わるものもあります。

そしてドライバを筐体にどう設置するか、カナル出口からの距離、空間容積、ドライバの固定方法(おもにドライバの振動やら)
取り付ける筐体の素材や形状もすべて自分で作るのもよし、同じ筐体を使って内部だけ削って違いをだすもよし、アルミの筐体を疑似的にステンレスや真鍮にすることも可能です。カナル先端のフィルタでも音が微妙に違います。そして筐体の背面部分、主に素材で音が変わる。

これらの組み合わせを考えるだけで何通りの音ができるかと思えば、ちょっと想像つかないくらいになってきます。

そしてもっと面白いのは、ダイナミックドライはどれも同じ構造をしているのではなく、ドライバ毎に構造や作りが違うということ。Aというドライバでやった方法がBというドライバでは通用しないことが多々ある。つまりはその都度、試行錯誤を繰り返すことで自分で学んでいくしかないということ。
最近BAのカスタム自作される方が増えたなーと思っているのですが、材料や部品が手に入るようになったのとは別に、その理由の1つに基本のノウハウが確率しているからというのがあると思います。
では何故ダイナミック型はないのか?これはドライバごとに作りが違うから1つの定番としての方法というものを確立できないというのが大きい気がします。したがって、テストしては変化を計測し理想に近づけていくしかない。PDCAのサイクルを早く次々に回しまくって自分で知っていくしかないという感じです。私はここが一番の醍醐味ではないかと思いますね。
仮説をたてて実行して検証するをひたすら繰り返す。これに尽きる。新しいドライバを使う時は毎回ゼロからスタートです。もちろん今まで使ったドライバから仮説が立てやすくそれが予想通りにやりやすくなるのはありますが。あとは市販のイヤホンを分解するのもかなり勉強になります。

同じドライバと同じ筐体を使って、同じケーブルを使っていても、電子的な部品を一切使わず物理的な改良や改造で音を大きく変えることができるというのはダイナミック型を弄るうえで一番楽しいことだと思います。私も同じドライバから全然違う音が生まれたとき「これ同じドライバか?まじか?」となること多々あります。

もちろん、これが正規のダイナミック型イヤホンの開発ではないと思います。メーカーさんとお話する機会などがあるとドライバの振動膜の開発だったりと、ドライバそのものや筐体そのものの開発が主だと思うので、そもそも私のような自作erとはわけが違います。ですが、こういうやり方もあるということです。

今はイヤホンを自作される方も増えてきてうれしい限りですが、どれも先人の歩いた道をたどっただけのものや、教科書通りのものが多い気がするのは少し悲しい。ドライバの組み合わせと抵抗やコンデンサで音をいじるだけの定番の作り方ではなく、または見た目を変えるだけではなく、実はほかにも弄るところたくさんあるんではないかなと思ったりすることもあります。イヤホンの音を決めるのはそこだけではない。自作するならそういうところをやっていくと面白いですよ。もちろん誰もやってないことはその分苦労も大きいですが楽しみも大きいと思います。まぁ人それぞれではありますが。

そんな感じでダイナミック型の面白さのお話でした。機会があれば(試聴会なども予定しているので)先ほどあげた同じドライバのイヤホンを聴いてみると面白いかもですね。

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