開発中のイヤホンの話(D×2、イヤピなし)

少し最近開発中のイヤホンについての雑談。
おもにダイナミック2発とイヤピなし、あとは新しいドライバのイヤホンの3つのタイプを地味に開発を続けています。
オーダー中のイヤホンをすべて制作してから次を作るというのでは永遠に開発に手が付けられないという現状から少しずつ合間に試行錯誤していかねば何も作れない(笑) 新しいドライバの新モデルは常に手を出していますが、なかなか「おぉぉ!これは!」というのは少ないものです。いいイヤホンはあっても住み分けできるものがないとですね…
そんななか今日はダイナミック2発とイヤピなしについて主に語りたいと思います。

【ダイナミックドライバを複数使うイヤホン】

今現在、ダイナミック×2を3種作る予定です。先日テスト販売した「PT-DD1」はその1つ(形状は少し変わる可能性もあります)。
他の2つはまだ時間がかかりそうですが、それぞれ違うドライバを使ってタイプの違う音にしたいと思っています。
複数のダイナミックドライバを使うことに関しては以前はあまり積極的ではありませんでした。今まで複数のダイナミックドライバを積んだもので良いものに出会ったことがあまりない。しかしそれでも一度チャレンジしたいという気持ちもあって開発を続けている感じです。

最初はダイナミックドライバ1つ1つに役割を設けて帯域をわけるようなマルチBA的なことを考えていました。高域が綺麗なドライバと低域がすごいドライバを組み合わせれば合わせればすごいことになるだろう的な安易な感じですね(笑) ですが実際はそうはいかないです。
自作される人もしない人も想像で考えていることだとは思いますが、実際にそんな簡単なことではないのが現実で、非常に難しい。
1+1=2にならなければ2つ使う意味はないとすら当初は考えていましたが、考え方が少し変わりました。1+1=1として考えればいいのでは?と。ドライバが増えたからといって値段が倍になったり、原価があがるからと価格が大幅に上がれば1+1=2を期待してしまいますが、2つのドライバで1つのイヤホンを作り、その部品の1つとしてドライバをもう1つ使い、価格も上げずにそのまま1つのイヤホンとして完成させればいいのかと思った次第です。

マルチBAのイヤホンがこの業界では頭にあるために、多ドライバを積んで無理やり価格と価値を上げているような感じがしていましたが、中身を見なければ1つのイヤホンなんですよね。
とはいえ、ダイナミック型を2つ使ったからできる音が1ドライバの音と同じだったら意味がないので、そこは2つ使う意味を多少なりとも見いだせる音にしなければなりませんが。

BAと違って1つ1つどのドライバがデカいので筐体に収めるのにも大変になってきます。かといって容量の大きいカスタムみたいな形の筐体ではダイナミックドライバが音の出口に向かって真っすぐに配置できないので魅力が半減してしまいます。中に詰めればいいというわけではないですからね。
そんな感じで形状・音・ケーブルの出し方などいろいろ試行錯誤していきたいと思います。ただでさえ弄るところの多いダイナミックドライバが2つに増えたわけですからやれることも多いです。

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【イヤピなしのイヤホン】

イヤーピースがないモデルって何?と思うかもしれませんが、私の想像しているのはファイナルさんのラッキョウみたいな形のヤツといえばわかり易いですかね。まだ形は決まってませんが、イヤピなしでも耳に装着できるモデルのことです。インナーイヤーではありません。

なぜ作ろうかと思ったか?というと、そこはインナーイヤーの影響なんです。インナーイヤー型のイヤホンって実はそこそこ好きでして、たまに使ったりしてます。音も漏れますし、低音も抜けたりとか装着がわるかったりなどいろいろありますが、外の音も遮断せずに音楽を軽く聴ける感じが好きなんです。
しかし、私は耳が比較的小さいんですよ。耳穴はストレートに大きめでいいのですが。なのでインナーイヤーだと耳の一部にイヤホンが当たって痛いのです。もう一回り小さいのがあればなぁと思ったりもしましたがなかなかないんです。それ考えるとアップルの白いイヤホンなんかはなかなか私にはいいのですが(笑)

そこで作ろうと思ったのがイヤーピースのないイヤホンなんです。
ですが、イヤピなしのモデルを作るにあたってどこを目標にするかで迷走しています。どこに重点をおくかで音も作りも変わってくる。
インナーイヤーのような感じを目指せば単純に小さめ目のインナーイヤーを作ればいいだけだし、イヤピがないけれどそこそこフィットしてカナル型と同じような音楽た楽しめるとなればまた違うものに、ドライバを近くに設置できることのメリットを最大限に生かすのならばまた形状も音も変わってくる。

この手のイヤホン(特にインナーイヤー型)などは「そういうイヤホンなんだ」という前置きを自分に軽く言い聞かせなければ、ゴミのようなイヤホンにもなりかねません。たとえばカナル型しか聞かない人がインナーイヤー型を使ったときに「音漏れもして低音も弱くてどこで使うんだ?こんなのいらないよ」となるでしょう。インナーイヤー型にカナル型と同じようなものを求めていたら絶対に満足いかないと思う(たまにそれでインナーイヤー型を評価している人がいるので驚きますが)。それと同じようなことで、何を目指して作るかで作ったときや聞いたときの満足度が変わるんですよね。

さて私は何を求めようか? しばらく迷走しつつ試行錯誤続けてみます。

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まとまりのない雑談失礼いたしました。 こんなの作ってみたら?とか、それならこういうのがありますよ?とかご意見などもありましたらメールなどくださいませ。色々チャレンジはつけたいと思います。

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