新ドライバ採用「11-634」

久しぶりに新しいドライバを採用しダイナミック1発のシングルドライバで満足いくものを製作いたしましたのでご紹介です。

最近はドライバの入手を継続して行うことが難しくなってきたので、そこはどうなるかわかりませんが、ひとまず新モデルといたします。

【11-634】

ここしばらくは、8-634や9-634、3DDなどのように音色的に小綺麗なものが多かったと思います。この手の小型ドライバは一定の繊細さなどが確保されるため聴きやすく癖も少なく、それでいて音色を変えやすい使いやすさがあったのですが、小型ゆえのパワーというかダイナミック型らしい?力強さには欠けていると感じてしました。

そこで、今回はドライバこそ中型ですがパワー系で製作しています。当初はドライバがかなりピークのつよく中域も凹むタイプでしたが、ドライバのフロント蓋と背面フィルタに加えて筐体の固定方法を3DDのときに抑え込むタイプで調整したところ、かなりバランスよく音を整えることができました。
以前も、PEKO系列や1-634,2-634,4-634などのパワー系の強さや太さや濃さのあるものはありましたが、どうしてもそれと引き換えに音の繊細さや帯域の凹凸がありドンシャリであれば中域がへこみ、ピークの強い刺激的なものは音が鋭く粗くなり、中低域を盛ったものは雰囲気ある音色を得ると同時にスッキリしないモヤモヤしたものがでたり…などと癖が強く特徴的である代わりにトータルバランスが偏ったものが多かったです。

今回は、8-634,9-634,3DDなどの後ということもあり、製作していてどうしてもある程度の繊細さや中域・高域は無視できず、その点も踏まえて上で力強さを加えたバランスをとることを目標に音を製作しております。

音色的にはパワー系ではあるけれども、一定ラインの音の基本性能は確保しつつという感じです。
帯域バランスは今までのシングルDではもっともバランスのよかった「9-634 ver.紅木」とほぼ同じラインを描いていますが、それよりも音色が太く力強く、低域やワイルドさが上乗せされている印象です
ただし、最近の私の耳が強い刺さりなどを許容できないため、高域のピークは8-634,9-634,3DDなどで得たノウハウでかなり抑えています。

低域は4-634のようなワイドなタイプで、3DDなどより力強いと思います。中高に関しては凹んでいる部分はありません。ただ、全体的に音色の太さなどの影響もあり低域にシフトしたバランスではあります。

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※写真は11-634 ココボロ

 

【その他・仕様など】

基本形状などはいつもと同じ形状ですが、背面をいつもより一回り大きく穴を開けます。これはここ最近そうでしたが、大きくあけてフィルタを実装したほうが左右や個別の差が少ないからです。小さく穴をあけるタイプだと穴の大きさが少し違うだけで左右が変わったり、木材によって透過性が違ったりするので差が出やすかったですが、背面を大きく開けて一定密度のフィルタを取り付けることでどれも同じように一定になります。

ドライバは8.5mm程度なので3DDのときの固定方法を利用します。真鍮パイプは使えませんが、ドライバの周りを樹脂パイプで保護しその周りに制振作用のあるウレタン系の素材をとりつけ潰してから筐体に実装しその後ウレタン素材がもとに戻ろうと復元する力で筐体にドライバを抑え込むように固定します。これによって筐体に振動を逃がすのではなく、なるべくドライバと筐体内でドライバの振動を抑えます。

その他はいつもと同じです。ただし、今回も音色のピークは抑えてあるので低域のグルーブ感を味わうために音量は上げやすいと思います。

 

価格はほかと同じ 25000円(税込み)
納期は1ヵ月以内に可能だと思います。
また2つ分だけすでにドライバ等がそろっているので先着で2名の方にはオーダー確定後10日以内にお渡しできます。

オーダーはコチラ
→ 634ears オーダーページ

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8-634,9-634のあともシングルドライバで新しいものを随時テストしていましたが、どれも8や9の基本性能に見劣りをしていまい強い個性でしか勝てるものがありませんでしたが、今回はそういった音色の基本的な部分を一定ライン以上確保しつつパワーある音色が実現できました。
D型の良さのなかにはパワフルさだったり色々あると思いますが、その中の1つに私は聴きやすさというのもあると思います。BAにはない浮き出ない音がD型の特徴としてあり、それはときに声の聞き取り易さでBAに大きく見劣りしてしまうけれども、聴いていて疲れない良さがあります。
パキパキに解像したものは聞いても見ても疲れてしまうことがあります。D型はそこを他の音と一緒に1つのサウンドとして聞かせてくれる。それがシングルダイナミックであればなおさらです。
ここ最近は複数ドライバにも手を出していましたが、今はまだシングルのほうが「完成度」という意味では上を行くと思います。それが表現できたイヤホンになればと思います。

オーダーはコチラ
→ 634ears オーダーページ

 

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