PT-9 NUTS の改善あれこれ奮闘中

イヤーピースのないイヤホン「PT-9 NUTS」ですが、今までにない形状だけに仮完成後も色々と試行錯誤しています。
その記録と、気づいた点などをダラダラと…

【音】

まず音ですが、9-634のままのチューニングでNUTSに実装するとカナル部分の形状と木材筐体の影響などで中域が3-634のように凸っぱります。中域が濃くなりすこし空間で共鳴しているような感じ。いい言い方をすれば「レトロ」、悪くいえば癖がある。

そこでチューニングをもう少し8-634寄りにしてみると、すこし帯域バランスを弄るだけで高域がダイレクトすぎてウルサイです。ドライバが近いというのが今までより少しのチューニングでの変化を大きくだしているのではないかと思われます。

そんなわけで音は一番最初の9-634でいいのかなと思っています。なんというか聴きやすく刺激成分が少ないので、このイヤホンのコンセプトとあっているんですよね。ユルく気軽に聴くにはこういう音色のほうがいいんじゃないかと思っているのが現時点です。

【形状】

当初より形状を耳の形にフィットさせようと先端を耳のカーブに合わせるようになだらかにしたりなどしましたが、何かが違います。

nuts-1

上の図は一番最初のNUTSの図です。茶色いドングリみたいな形がイヤホンであるNUTSです。黒線が耳穴のカーブです。
よくみてみると耳のカーブに合っていません。ですが、使っているとあることに気づきました。
予想しているより低域が抜けません。そしてフィットしているのはイヤホン全体ではなく特に先端部分(ピンクの色付けしてある部分)が重要だということ。ここが耳穴の入口部分とフィットして適度にふさいでくれます。また保持もしてくれます
nuts-2

次にこの上の図は耳の形にフィットさせカーブをなだらかにしたNUTSです。
耳のカーブにには優しくほどよくフィットするのですが、最初の図の耳穴の入り口部分はそこまで防がず、耳の穴の窪み全体で保持する感じです。
これだと耳穴の形に左右されやすいということになり、音も左右でバランスが崩れやすい。耳には優しいフィットですが、左右同じように、またはいろんな人に同じようにフィットしにくいということがわかりました。

実はフィットさせるのは耳穴に沿ってでなはなく、耳穴の入口が重要なのではないかということがわかってきました

————————————————————

なかなか奥が深いです。もともと量産して作るようなイヤホンではないので、基本的に合う人が使えばいいというつもりで保険もかけて9-634への改良も無料で行っていますが、自分は最初のNUTSがとても装着が楽で、1時間程度なら軽い感じで装着しているストレスとか違和感や密閉感がなく、低音もそれほど抜けずに音楽を楽しめています。

ただ、それでも改良したいのにはわけがあり、この形状だと複数ドライバなども作り易いと思うんですよね。複数ドライバだとどうしても10-634のように筐体が大きくなります。フロントのカナル部分がないこのイヤホンだとその分が耳に近くずれて配置することができるのでダイナミック2ドライバくらいなら通常の筐体の大きさでおさめることができるんです。
そんなことを思いながら、試行錯誤しております… はたしてどうなるかわかりませんが、現時点ではフィットして私と同じように使える人はラッキーという感じでしょうか(笑)

 

PAGE TOP